不倫裁判を起こす際の心得は?実際に裁判をした人の体験談

不倫を許せない、と思う人は多いでしょう。
裁判にしてでも慰謝料を取らなくては気が済まない、というぐらい不倫をされた精神的ダメージは大きいものです。
しかし、訴訟を起こすとなると様々な影響があります。
不倫裁判を起こす際に気を付けた方がいいことと、実際に訴訟を起こした人の体験談をご紹介します。

 

不倫裁判を起こす際に気をつけるべきポイント

他人に知られる危険性が高い

調停なら非公開なので他人にばれる心配はありませんが、訴訟になると裁判は公開で行われますから、傍聴人も入ることができます。
裁判所の掲示板にも張り出されます。
そうすると、近所の人や職場の人にばれてしまう恐れがあります。
怒りに任せて訴訟をしても、その後、知り合いに陰口をたたかれてしまうかもしれませんし、職場にいづらくなる可能性もあります。
訴訟を起こす場合はそんなリスクも考慮しましょう。

 

費用が高い

訴訟になると法廷でのテクニックによって判決が左右されることが多々あります。
有利な証拠集めや主張の方法など、素人では分からないことが多く、弁護士に依頼しなければ、なかなか有利に運ぶことは難しいです。
しかし、弁護士に依頼すると数十万円の費用がかかります。
また、訴訟費用も必要ですから、慰謝料が取れても赤字になってしまうこともあるのです。

 

実際に不倫訴訟を起こした人の体験談

 

 

不倫訴訟の成功談(男性・結婚8年目・子どもあり)

専業主婦の妻の様子がおかしい、と思ったのは半年前のことでした。
それまでは家事もきちんと行き届いていたし、子供の教育にも熱心でしたし、私も休みの日は子どもの面倒を見たり、一緒に出かけるなど、良い関係を築けていたつもりでした。
ですが、最近は話しかけても心ここにあらずで、料理も出来合いの物が多かったり、掃除もされていなかったりと、段々不信感が募っていきました。
ある日、仕事が早く終わって帰ってみると、家の中は暗く、子どもが1人で残されていました。
帰ってきた妻は買い物に行っていただけと言っていましたが、明らかに嘘だとわかりました。
それでも、間抜けな夫の振りをしてそれを見過ごし、同時に探偵に依頼して、美容院の店員とラブホテルに行っている証拠を押さえました。

 

妻は別れたくなかったようで大いに揉めたのですが、子どもを家に残して浮気をしたことがどうしても許せなくて、訴訟を起こして離婚することにしました。
確たる証拠もあり、育児放棄の証拠もありましたので、親権を取ることもできました。
子どもを置いて不倫するような女と別れられてよかったです。


 

 

不倫訴訟の失敗談(女性・結婚3年目・子どもなし)

職場が同じ夫が、営業先の女性と浮気していたというのが許せなくて。。
反省の色が見られないどころか、相手の女性を必死でかばおうとするので、それも許せなくて、夫と、相手の女性に対して、訴訟を起こしました。
ですが、夫が不倫していたことが社内にバレてしまい、夫は会社をクビになりました。
無職で経済力のない夫から取れた慰謝料はごくわずかで、弁護士費用や探偵の費用などを払うと赤字になってしまいました。

 

取引先の女性に対して、示談なしでいきなり訴訟沙汰にしたこともまずかったようで、私自身も職場の人にもヒソヒソされるようになり、会社にいられなくなりました。
これからどうやって生活しようか不安です。
カッとなって訴訟なんてしなければよかったと後悔しています。


 

まとめ

配偶者の不倫が原因で訴訟を起こす際の注意点と、実際に訴訟を起こした人の体験談をご紹介しました。
パートナーに対しては、まず最初に調停が設けられ、それがこじれた上で訴訟になりますが、浮気相手には、直接訴訟を起こすことが出来ます。
ですが、カッとなって一時の感情だけで裁判だ!としてしまうと、後悔することもあるようです。

 

一番信じたい人の浮気を知ってしまって冷静ではいられないかもしれません。
ですがまずはじっくり落ち着いて、離婚後の見通しも立てた上で、訴訟を起こすかどうかを考えた方が良いでしょう。