相手の不倫で裁判を起こす際のメリットとデメリット

浮気で裁判を起こすメリットとデメリット

不倫の慰謝料を請求する方法は裁判だけではありません。
しかし、相手が支払いを拒んだ場合や、離婚に応じてくれないなどの場合は、最終的に裁判を起こすしかありません。
ただ、裁判というとその言葉だけで尻込みしてしまう人も多いでしょう。

 

たかが浮気ごときで裁判なんて…と思う方もいるかもしれません。
ここでは、相手の浮気で裁判を起こす際のメリットとデメリットをご説明します。

 

不倫で裁判を起こすメリット

口頭で慰謝料を請求しても、なんだかんだと言い逃れをする人もいるでしょう。
適当に言いくるめればいいや、と高を括っている人もいるかもしれません。
特に、配偶者の浮気相手は、直接顔を合わせたりしない分、書面すら無視されてしまうということもあるでしょう。

 

そんな人が相手の場合、裁判を起こすと、こちらの本気度合いが伝わり、プレッシャーをかけることができます。
裁判を起こされると、相手も周囲の人にバレかねないので、それが嫌な人は、裁判という言葉だけで示談に応じてくる可能性もあります。
それによって今後の交渉が有利に運ぶことも期待できます。

 

また、それでも相手が不誠実な対応をとる場合は、裁判官による判断でどちらが正しいか白黒をつけることができますし、判決が下されれば給料の差し押さえなどで確実に慰謝料を手に入れることができます。
交渉では埒があかない相手には、裁判は有効です。

 

不倫で裁判を起こすデメリット

裁判は両者の言い分を聞いて裁判官が判決を下します。
そのため、弁護士の力量や裁判のテクニック、用意した証拠の有効性などで裁判官の心証が左右される場合があり、判決内容が必ずしも自分の望んだとおりになるとは限りません。

 

また、相手がのらりくらりとした対応を続けていると、判決が出るまでにかなりの時間がかかる場合もあります。
さらに、裁判を起こすとなるとそれ相応の費用も必要になりますし、弁護士費用もばかになりません。
話し合いで決着した場合は、慰謝料はほとんど全て自分のものになりますが、裁判にした場合はかなりの金額が費用として消えてしまうことにもなります。
特に、相手に支払い能力が無い場合、慰謝料は微々たる物しか取れないため、赤字になる可能性もあります。

 

さらに、裁判は公開されるので、周囲の人に裁判を起こしたことが知られてしまう危険性もあります。

 

訴訟は最後の手段に

訴訟を起こすことには、メリットもデメリットもあります。
怒りに任せて裁判を起こしてしまうと、後々後悔する場合もあります。

 

裁判にする前に調停や話し合いで解決するならそれに越したことはありませんし、どうしても解決できない場合の最終手段とするべきです。
訴訟となった場合は逆に、経済能力が無い相手には有利になる可能性すらあります。

 

訴訟を起こす前に、訴えを起こした方が良い相手かどうか、よく見極める必要があります。
一度冷静になって、総合的に判断しましょう。

 

まとめ

浮気で裁判を起こす際のメリットとデメリットについて、ご説明しました。

 

裁判を起こすつもりなのであれば、相手の不貞の証拠が必要不可欠です。
慰謝料の額はもちろん、判決の内容すら左右しかねないので、確実な証拠を押さえた上で、訴訟を行うようにしましょう。