配偶者の不倫を訴える裁判で有利な証拠とは?

不倫で慰謝料を請求する裁判を起こす場合、相手が不倫を認めなければその証拠を用意しなくてはいけません。
それも、しっかりした証拠でなくては慰謝料自体が認められない場合もあります。
不倫裁判で、こちらが有利になる証拠とはどのようなものでしょうか。

 

裁判の際、有利になる証拠とは?

ラブホテルに入る写真

ラブホテルに出入りする写真

不倫で慰謝料を請求するには、肉体関係があるという確かな証拠が必要になります。
外で2人きりで食事をするぐらいでは、慰謝料の対象にはならないのです。

 

肉体関係がある証拠として最も分かりやすいのが、ラブホテルに入る時の写真でしょう。
ラブホテルはほとんどの場合、肉体関係を持つために入るものですから、不貞行為があったことが推測されます。
特に、20分以上経過したことがわかる写真であれば、肉体関係が認められます。

 

ただし、一枚だけでは気分が悪くなったから入っただけ、という言い逃れをされるかもしれませんし、肉体関係を認めたとしても、一度だけだと離婚や慰謝料が認められない場合が多いので、継続して関係を持っていることを証明するために複数枚の写真が必要です。

 

録音テープ

テープレコーダー

自宅などにおいて夫婦で会話をしている時に、相手が不倫を認めるような発言をする場合があります。
それをテープに録音することができれば有力な証拠になります。
冗談だったという言い逃れをするかもしれませんが、通常はそのような嘘をつく必要性は認められないので、証拠として採用されやすいのです。
これにメールなどの状況証拠があれば、十分ですが、録音テープ単体だと、証拠能力としては決め手にかけます。

 

また、ICレコーダーなどのデジタル機器の場合は編集や修正が容易なので証拠能力は弱くなります。
盗聴などで証拠を得た場合も、そのような反社会的な方法で得られたものは証拠として認められない可能性があるので、注意が必要です。

 

電子メール

スマホのメール

浮気が発覚するきっかけとして最も多いのが電子メールです。
しかし、会う約束などのメールでは、交際の証明にはなっても不貞行為の証明にはなりません。
ただ、まれに性行為の感想などをメールでやり取りしていたり、行為中の写真を携帯で撮って送り合ったりすることもあり、そういった場合はこの上ない証拠になります。

 

まとめ

配偶者の浮気を訴える裁判で、こちら側が有利になる証拠をご紹介しました。
裁判に至るくらいですから、相手は不倫の事実を認めようとすることは少ないはずです。
どちらが有責かハッキリさせるために、そして慰謝料をもらうためにも、しっかりとした証拠を掴む必要があります。

 

自分でやれる範囲で集められなかった場合は、探偵などのプロの力を借りるのも良いでしょう。